― Profile ―
太田垣 沙也子
株式会社バンダイナムコオンライン
プロデューサー
ゲームデベロッパーでの受託開発経験を経て、2015年にバンダイナムコオンラインへ。IPタイトルを中心としたコンシューマー・スマートフォン・アーケード・PC向けゲームのUIデザインおよびリードビジュアルを担当し、現在はプロデューサーとして新規開発プロジェクトに従事。また、個人でもビジュアルデザイナーとしてクリエイター活動を展開している。
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この日は、ゲームUI(ユーザーインターフェース)の仕事や役割に関するお話に加え、太田垣さんによるセミライブペイント動画の上映、在校生のポートフォリオ添削と、内容盛りだくさんの講義。「ゲームUIとは?」というところから分かりやすく説明してくださいました。UIは、「『ユーザー』と『システム』を繋ぐ存在」で、アイコン・ボタン・テキストなど、すべてがUIの一部です。その中で、「ゲームでのUIの役割」は、「ユーザーの『入力』操作を受けつけ、ゲームシステムに渡す」ことと「ゲームシステムからの『出力』結果をユーザーに表示する」ことを視覚的にデザインで表現する仕事、それがゲームUIの役割だと説明してくださいました。
さらに、ゲームUIの仕事について、ワークフロー、仕様ツール、一日のスケジュールなどを例に挙げながら話してくださった太田垣さん。UIデザイナーに向いている人として、「バランス感覚を大事にしている人」「細かい作業が得意な人」「特定の領域にこだわりが強い人」「ITリテラシーが高い人」「フレンドリーな人」「人を喜ばせたりもてなしたりすることが好きな人」「自分なりの哲学を持っている人」を挙げてくださった上で、一番大切なことは「ゲームとユーザーに対する熱意」だと教えてくださいました。
ゲームUIの仕事内容について分かったところで、太田垣さんから「ゲームUIデザインクイズ」が出されました。今回は2択クイズだったため、見やすいデザインを当てやすかったですが、一からデザインするとなると「操作できる部分が瞬時に分かるか」「情報量はちょうど良いか」など、気を付けなければならないポイントはたくさんあります。常にユーザーの立場に立ち、見やすいデザインにするため、たくさんの工夫が施されているのだと改めて勉強になりました。
気になる「業界への就職」についてのお話では、「ビジュアルセクションの中で誰よりも『ゲームフロー全体』を俯瞰で見るセクション」「ビジュアルだけでなく『ロジック』の実装にも関わるため、アセット制作にとどまらない面白さを経験できる」「企画・エンジニア・QAなど、さまざまなステークホルダーとコミュニケーションを取っていくことで、多彩なキャリアを目指せる」という、ゲームUIデザイナーの大きなメリットを3つ挙げ、「ゲーム開発に『広く・深く』関われる」仕事だと教えてくださいました。
セミライブペイントの映像では、実際に太田垣さんが行っているリアルなデザインの過程を見せてくださいました。その中で、ゲームのデイリーログインボーナスのデザインを制作されていた太田垣さん。レイアウトからラフデザイン、本デザイン、実装準備用のレイヤーや構造の調整と、最終のデザインが完成するまでの過程はたいへん興味深く、細部までこだわり調整を入れていく様子に、プロクリエイター魂を感じました。
在校生のポートフォリオ添削では、ページの隅々まで丁寧に見てくださり、貴重なアドバイスをたくさんくださった太田垣さん。今回は、構成と全体の完成度をメインに見ていただきました。「人間は“Z”のかたちに沿ってものを見るため、1ページの中で最初に目に飛び込むのは左上です」と、太田垣さんが解説。自分が最も見て欲しいポイントが左上に入れられているか意識する必要があります。また、「テキストの書き方や情報整理の仕方が統一されているか」など、ポートフォリオ作成時だけでなく、UIデザイナーの仕事をする上でも大切なことを教えてくださいました。
ゲームUIデザイナーの知識を深める有意義な講義をおこなってくださった太田垣さん。講義の終了時間いっぱいまで熱心にお話をしてくださいました。
AMGの講師は全員が現役のプロ。エンタテインメント業界の第一線で活躍するプロから、技術はもちろん、今日のような業界の情報を学ぶことができます。
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創立 :1994年
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